BB Cafe
BB Cafe 第3回
「The Edge」
プレゼンター・Go Takayama | 文・Go Takayama | 写真・佐渡多真子
北京の北锣鼓巷。
胡同の一角にある暮らしながらのアートスペース「flickingforehead」
ロウソクと写真4枚に囲まれた暗いなかでBBCafe第3回。
畳の部屋でピザとビールを楽しむウォームアップ。
その後連載では書けない雪山での狩りのお話からトークは開始。
漢族も訪れたことのないキルギス遊牧民族の越冬地(天山山脈)での滞在記をもとに
「The Edge Series:highway」の主旨である遊牧民の定住化と彼らの継続的な発展について語る。
文化優先か、生態優先か、草原の民の声を尊重しているのはどちらか?
途中、ロウソクは息絶え、真っ暗な中ペンライトで話は進められた。
箱のないBBCafeの自由さ。
様々なブロガーによる表現の多様性。
BBCafeというフィジカルな人と人の出会いの場で、
自身が出会った中国人そして日本人をシェアーする機会は続く。
BB Cafe 第2回
「留学のすゝめ」
プレゼンター・西村友作 | 文・三宅玲子 | 写真・Go Takayama
第2回BBCafeのお題は、北京在住13年の大学准教授・西村友作さんの留学ヒストリー。
西村さんは、1995年に熊本からシンセンへ短期留学した大学3年の夏、街と人の不思議な熱気に魅了され、長期留学を心に決めて帰国。
4年の企業勤務で留学資金400万円を貯めると、本当に北京の対外経済貿易大学に留学を果たします。それから9年の長い留学生活の末に、留学生から大学専任講師への道はほとんどないに等しい「けもの道」を分け入り、北京対外経済貿易大学の講師、そして現在は准教授です。
そのすさまじいまでの負けず嫌いな熱血中国語習得法もさることながら、留学先のサッカー部で唯一の日本人でありながらコーチとして活躍したこと、恩師の家で毎年誕生会を祝ってもらったことなど、中国人の中に深く入り込み、受け入れられていた姿は、今の西村さんからは想像もつかないロン毛のやんちゃな男の子ぶりとともに(笑)、胸を打ちます。
現在、西村さんは中国人からだいたい同胞と間違われます。そこまでの中国語を身につけるプロセスでは、学習量にまさる中国人との腹を割った会話や、ときには言葉を超える対話が実になっているんだなあとしみじみ。
10年前の北京は、環境やモノは今より不自由が多かったはずですが、今よりずっと深い中国人とのつき合いが成り立ったことを知るにつけ、人と人とが知り合うということの一筋縄でいかない愛おしさを思わずにいられません。