折った紙に目打ちを使い穴を開け、糸でかがり、製本用ボンドで花布(なはぎれ)や栞を接着させ、寒冷紗、見返し用の紙、板紙、製本クロスと接着を重ね仕上げていく。
手作業で作る本には不思議な温かさと愛着がわき、二つと無い自分だけの一冊が生まれます。
写真家・佐渡多真子さんがアメリカの通信社用に撮影した「サソリ、カイコ、セミ、バッタ料理」。背景の人物の顔と比較して、サソリ、カイコ、セミ、バッタがなるべく大きくグロテスクに見えるよう強調する「意図」。
天壇公園で人が語り合いくつろぐ風景。中国人社会の有機的な人のつながりに惹かれて佐渡さんが撮影。
第5回BBCafeの様子
「イメージ」と「事実」の間には、ニュースにならない生活の歴史と背景があります。
それらニュースの裏側にある生活の背景を「知る」ことは単純におもしろいですし、「知る」ことから新しい関係が生まれます。新しい関係は一緒に何かを作り出す未来にもつながります。
大陸でニュースにならないリアリティを知る日本人には、「イメージ」と「事実」の間をつなぐ媒介の役割ができるのでは?そんな責任と未来への課題を確認し合うことにもなったセッションでした。
「メディアとは直接関係のない皆さん一人一人が、自らの知る中国を如何に周囲に発信していくかを真剣に考えていることを知り、大きな感銘と刺激を受けました。紋切り型の中国報道とは違う中国の実像を伝えるにはどうすればいいのか、メディア側の人間として私も切実な思いで模索しています。」
(北京在住ライター&エディター・原口純子さん)
「彼らの部分は多分日本でも一番情報が足りていないところで、中国の今を知るうえで大切でまた魅力的な部分だと思います。賢くて理性的で頑張っている人と会うのは楽しいことですよね~。」
(北京在住フリーランスライター・斎藤淳子さん)
そして、スピーカーを務めてくれた3人の中国人からの感想です。
「十分高兴有这样一个机会让中日青年可以面对面的友好交流,也很开心认识这么多在北京工作学习生活的日本朋友。」(訳:このような日中の人々が面と向かって交流できる場に参加できたこと、そして、こんなに多くの北京で暮らす日本人と友達になれたことがとても嬉しいです。)
(Desmond:BB連載)
「通过在BB咖啡面对面的交流,建立起人与人之间的联系,使我们能更好地理解彼此,很有意义。」(訳:BB Caféでの対面での交流を通して、人と人との関係が構築でき、お互いのことをより深く理解できたことはとても意義があると思います。)
(Conan:BB連載)
「BB cafe是一个很温暖的集体,来自不同行业和领域的进步人士为这个集体贡献智慧,交流文化,碰撞火花!希望中日人民的友谊隽永留长!」(訳:BB Cafeは温かみを感じる集まりですね。異なる業界や専門を有する人たちが集まり、みなで知恵を出し合い、文化交流したり、時には意見をぶつけ合うことで、何か新しいものが生まれる予感がしました。末永い日中の友好を心より願っています。)
(Julia:BB連載)
大内昭典がMBAを取得した長江商学院のクラスメート(左から)Desmond,Julia,Conan
大好評につき、今後もBB Cafe・MBAシリーズを企画していきます。
これまで4回実施してきましたBB Cafeは引き続き連載テーマを基に、日中の参加者同士のリアルな交流を場を設け、日中の相互理解の向上に取り組んでまいります。