(写真)山西省。窯洞(yaodong )と呼ばれる洞穴式住居が多くみられる村。
中国には、洞窟に住んでいる人もいる。
窯洞(yaodong )と呼ばれる洞穴式住居は、中国西北地方によくみられる。
そのひとつに住むZhang Dehuaさん(75歳)に山西省で出会った。
「この家は500年の歴史がある。でもここに住んでまだ30年だ」という。
乾いた丘の側面にアーチ型の入り口がぽっかり。
3部屋あって、居間にはテレビもあった。
家賃はただ。
夏は涼しく冬は暖かいとのこと。
引っ越すつもりはないそうだ。
(写真)Zhang Dehuaさん(75歳)。右は玄関。居間に続くホールウェイにて。
(写真)居間でくつろぐZhang Dehuaさん。背景には、地元のタクシードライバーグループがお金を集めて買ってくれた新品のテレビがある。
(写真)地下室アパートの入り口
北京には地下室に住む人たちがいて、「ネズミ」と呼ばれている。
北京の高騰する家賃を払えない人々だ。
その地下室のひとつで、冷戦時代につくられた防空壕を訪ねた。
Xing Chunyanさん(34歳)は、売店で働く夫とふたりでここに暮らす。
「時々、息がよくできないと感じることがあります。空気の流れが悪いんです。健康には悪いと思うわ」
家賃は月260元(3300円)と水代がそれぞれ10元(130円)ずつ。
「部屋にいると淋しく感じることがあるから、外に出て近所の人とおしゃべりするの。
広くはないけど、住み心地は悪くないわ。」
(写真)地下室アパートの廊下
(写真)Xing Chunyan さん 室内は4畳一間ほど。台所もはいっている。
もちろん窓はない。
(写真)Feng Xiwen (22歳)
北京の頤和園にて。真冬の夕暮れ、頤和園を訪れると、
凍った湖の上に若い女性が大の字に寝ていた。
四川省成都から来た医大の4年生だった。
「卒業前の最後の冬休みに友達と北京に遊びにきました。
旅行が大好きで学校の休みのたびに旅にでます。学校を
さぼって両親に内緒で旅にでることもあります。北京に
来たことはありませんでした。観る所もなくてつまらない
ところだと思っていました。
でも最近『 頤和園(サマーパレス)』という映画のとても
きれいなシーンをみて是非北京を訪れようと思いました。
湖でボートをこぎたかったんですが、湖が凍ってるとは
思いませんでした!友達は寒いのでコーヒーを買いに行って
しまったので、私はひとりで凍った湖に降りてみることに
しました。靴は泥だらけになったけど。そこでただ寝転ん
でみたかったんです。氷が背中に突き刺さりました……」
その後彼女は、帰りの電車の中で医者になることをやめる
ことに決めたそうだ。「映画産業で働いてみたいんです。
世界を飛び回る仕事がしたいんです」と。
注:中国の冬休みは春節の頃。中国の医大は4年生。
「 頤和園 (サマーパレス)」とは
(写真)北京にて。廃品回収屋の荷台は簡易ベッドにもなる。
(写真)北京にて。
(写真)北京の前門近くの胡同 にて。プラスチックの箱をプールに。
(写真)苏州 にて。酒屋さんの店番の少女。
(写真)新疆ウイグル自治区和田にて。家畜市 場にてヤギの世話をする少年。和田の家畜市場は中央 アジアで最大と言われる。
(写真)平遥 にて。バトミントンは大人にも子供にも人気の遊び。