中国の女の子たちとつながれた瞬間 2秒で完売したチャリティイベント

2016年8月26日 / Tokyo Panda





瀋陽|TOKYO PANDA

東日本大地震を受けて、TOKYO PANDAが、3月22日に中国のインターネット市場「タオバオ」で、チャリティイベントを開いたーー。

 3月11日東日本大地震が起きたとき私は瀋陽の自宅にいた。Mr.Pandaこと彼からの電話で日本に地震が発生したことを知ったのだ。どのくらいの規模などわからずに、とにかく家族に連絡をとった方がいいといわれたので早速東京にいる家族に安否の確認をしようとメールをした。家族とはすぐに無事の確認がとれ、安心していたのもつかの間。余震、福島原発問題など多くの情報が錯綜し、瀋陽に住んでいる私でさえも翻弄され、戸惑った。そして何ができるのか?!をすぐに思ったのだった。TOKYOPANDAとして、少しでも日本の被災者のお役に立てれば本望だと思い、その方法を考えた。

 今私にあるのはファッションを中心としたブログだけである。そして大きなお金もない。だけど、できることをしたいという想いがすごくあった。寄付できるお金が少ないにしてもそれでもアクションを起こしたかったし、身の丈に合うことからやっていこうと思った。

 いままでほぼ毎日更新してきたブログには中国人女子の仲間たちがいて、その子たちの善意を日本に届けることができたのならすごくうれしいし、これが私TOKYOPANDAのするべきことなのではないかと思った。思い立ったその日にブログにて皆が賛同してくれるか聞いてみたところ、100件以上の応援メッセージが届いたのだった。パンダがんばれ!日本の皆さんに平和が訪れますように、一日も早い復興を、、このようなメッセージに、みんな日本を応援している、そう確実に実感した。そこからチャリティイベント用の洋服を選びそして写真をとりブログ内でイベント告知をした。

 実際にイベントをブログ内で開催するとなると写真の準備、タオバオ内でURLを作ることなど細かい作業が多く、2日ほど時間を割いた。そして洋服は自分が一度も着ていないものや、サイズが合わないものなどを中心に25点ほど選んだ。始まるまではどのくらい皆が買ってくれるのか検討がつかなかったし、初めての試みでほぼすべてを一人でやらないといけなかったため精神的にもすごく緊張していた。でも、毎日見るニュースやMIXIの普段全然つぶやかない友人たちの頻繁な地震についてのつぶやきを見ていると東京に住んでいる日本人の友人たちでさえ、どれほど精神的にまいっているかなどが容易に想像できたため、やはり私自身少しでも皆に何か届けることができたらと想いを奮い立たせ今回のイベントに臨んだのだった。

 イベント開始は3月22日の16時だったのだが、何と用意していたほぼすべての服が2秒ほどですべて完売したのだった。本当に驚いたとともに、すごく感動して、どうやって中国女子たちにお礼を言えばいいのかわからないほどだった。昨日やっと発送したのでまだみんなの手元には届いていないのだが、手にとって募金をすると同時にパンダの洋服を気に入ってくれたらすごくうれしいと思う。

 日本人を応援してくれる中国人がこんなにもいる。今回のイベントで感じたのはファッションを通してでも何を通してでもつながれるものはつながれるということ。一生懸命想いを伝えようとするならきっと伝わるということ。これからが日本にとって、被災地にとって大変(という言葉で締めていいのかはわからないが、)になってくると思う。国を越えて人種を越えて応援している人たちの存在を少しでも励みにして生きていってほしいと思う。わたしからもできる範囲のことをしていきたいと思う。



Tokyo Panda

投稿者について

Tokyo Panda: 医学部実習生 ファッションブロガー   東京都出身、瀋陽市在住。 2010年中国で医科大学を卒業し、現在は実習生として活動する傍ら、自身のファッション・生活スタイルをブログで紹介し、中国全土で多くの女性ファンを集める。 日本でもその活動・影響力が注目され、若者文化を通じた「日中親善大使」を目標とし、今後の活動が注目される。