無錫篇 その8 ー うーたん、遠足にいく

2016年9月10日 / 未分類



(写真)カウボーイ村だけど、スワンに乗りました


幼稚園の予定は未定な「臨機応変」

 9月に年中さんになったうーたん。
 
 新しいクラスに変わって初めての大きなイベント、それは秋の遠足。
 
 うーたんの幼稚園では年に2回、親子遠足があります。いつもは平日に行われるのですが、今回はなぜか土曜日。うちの園の遠足は希望者のみが参加するというスタイルなので、土曜日だったらうちの相方も参加できると、一家で参加することにしました。
 
 今回は遠足予定日の10日ほど前の火曜日に遠足のお知らせをいただきました。やっぱり、お知らせの到来は急です。しかも今回はさらに高度な『臨機応変』の出来事が発生しました。
遠足の申し込みを早くいかなきゃと思っていた水曜日、

「遠足を予定している来週の土曜日、教育局(日本でいう教育委員会??)の方が園に視察に来られることになりましたので、予定を繰り上げて今週の土曜日を遠足にします。参加される方は至急ご連絡ください」

 そこで木曜日、私は急いで遠足の申し込みをしに幼稚園へ。

 すると金曜日にまた新たなお知らせが。「教育局の方が来られるのは明日の土曜日になりました。考慮した結果、遠足は予定通り明日に行いますが、教育局の対応のため担任は参加することができません。副担任一人が引率します」
なんといえばいいのか。遠足に担任なしでいいのか?と一人で考えていても仕方ないんだよね、きっと。学校行事まで『臨機応変』なんだ。いつもいろいろ急で困ってしまうけど、困っている場合ではない、私の修行がまだまだ足りないんだと実感しました。

ドキドキのお菓子配り

 今回の遠足は、無錫の隣町の蘇州にあるカウボーイ村というところ。我が無錫からはもちろん、蘇州市内からも離れた太湖を望む島の一角にあります。幼稚園に8:00集合で、クラスごとに振り分けられたバスに乗り込み、参加できない担任に見送られて出発しました。
 
 うーたんは仲良しのお友だちと並んで、最前列に座りました。本来うちの幼稚園にクラス替えはなく、年長さんまでクラスメイトと担任の先生は同じというのが基本。しかし、これから将来、おそらく転校など環境の変化が多くなるであろううーたんに、このまま居心地のよいクラスにばかりいてはよくないと思い、特別にお願いをして、新学期にクラスを変えてもらったのです。今回はその新しいクラスでうーたんがどのように過ごしているのか初めて見ることができるチャンスでした。日頃うーたんに幼稚園での様子を尋ねても、答えをいつもはぐらかされてしまい、不安に思っていたので、仲良いお友だちがいるのを知って少し安心しました。
 
 で、お友だちと並んで何をするのかと見ていると、各々に持ってきたお菓子をかばんから取り出して食べはじめました。やっぱり…。
 
 こちら中国では、大人でも子どもでも「移動する」となると、皆さん大量の食べ物を用意するのが習慣のようです。遠足もご多分にもれず、どの家庭も毎回果物やらお菓子やらを大量に持参。持参して各自でたべるならいいのですが、その食べ物を配るのです。『福を配る』というこちらの習慣のようで…。
私ゆかっちは、この食べ物配りがいつも悩みの種。私が配ると遠慮されることが多く、どうしてもいただくばかりになってしまうからです。このやりとりをうまくこなせてないのが、無錫に来てからどうも気になっていました。私が用意したお菓子が好まれないものなのか。だからといって、果物を持参するのもかさばるし、配るタイミングもわからず。バス旅行前はどんなお菓子を持っていくかが大きな悩みのタネになっているのです。
 
 今回はどのお菓子で挑もうかとチョイスしたのは、現地メーカーのスナック菓子とうーたんが選んだ某ヨーロッバの国のくまのグミと日系メーカーのお菓子。気づけば小分けになっていないお菓子ばかりで、配りにくいものばかり。今回もまた駄目かとおもいきや、うーたんの仲良しなお友だち持参のお菓子は日系メーカーばかり。2人と近くにいたクラスメイトにもお菓子を配り、皆で仲良く食べ出しました。もちろんうーたんのお菓子も喜ばれたようで、一安心。
しばらくしてバスの進行中にも関わらず、危険を顧みず?!お菓子をクラスの皆に配りに来るお友だちが現れました。それを見たうーたん、私も配りたいといいだし、これまたバスが動いているにも関わらず、くまのグミを配りに行きました。でもみんなが快く食べてくれ、うーたんも私も大満足でした。
 
 その後もクラスメイトが持参したいろんなお菓子を配りにきました。ちなみに、うちのクラスの子が持参したお菓子ナンバーワンは、『海苔』でした。次回から味のりもおやつのアイテムの一つにしてみようかな、と考えています。

親子の会話も英才教育

 遠足は親子参加なので、私にとっては子どもの様子を見るだけでなく、親御さんの様子を観察するいい機会となります。バスに乗っているといろんな会話が聞こえてきます。最初は皆で歌を歌ったりしていたのですが、そのうち疲れてくる子どももいるので、親子のみでの会話に。
 
 子どもに向かって「もうすぐ小学校だね。小学校は1年生、2年生、3年生、4年生、次は何年生?」とか、「あの漢字は〇〇だね」とか。会話の中で何気に勉強しているではないですか。やはり親子の会話が大事なんだろうねえとゆかっち反省。
 そうこうするうちに視界にみかん畑が広がって来ました。そういえば、この遠足、みかん狩りもするんだっけと思っていると、

 「ママがみかん2個持っていて、〇〇ちゃんが7個持っていたら、合わせて何個?」という会話が聞こえてきました。
 
 足し算ではありませんか。うーたん、確か+1ぐらいなら習っていたはずだけど、+7ってすごいなあ。と感心していると。

 「じゃあママが3個で、〇〇ちゃんが8個なら?」
繰り上げの足し算になっていました。さらに

 「みかんが4個で2元です。では8個だったら何元?」
おおおお!!掛け算になってる。それにちゃんと答える子ども。すごすぎます。普段からこういう会話をすることが子どもの教育にいいのでしょう。ここでも中国ママの意気込みを知りました。
 
 ちなみに後から聞いたところによると、この掛け算のママさんのお勤めの会社は金融関係。妙に納得しました。



Yukacchi

投稿者について

Yukacchi: 無錫在住の日本人駐在員の妻。家族構成は夫と4歳の娘。 いつの日か必ずやって来るであろう帰国命令に怯えながら(笑)、『日々楽しく』をモットーに『太太』生活を満喫中。現在ハマっているのは、中国茶藝と中国ドラマ。 中国滞在は3度目、通算5年。大阪府出身。