みんなが1位にしてくれた——かけがえのないコミュニティのメンバーたち
BBSはブログと違ってさまざまなネット有名人たちが集う空間なので、訪問量もやたらと多い。私ひとりを目的に見にくるわけではなかったが、その中で仲よくなり交流するネット仲間が出てきた。その子たちと一気に交流したほうが時間も効率的だし、何より安くてかわいい洋服の購入場所などの情報量が何十倍にもなるということで、パンダコミュニティをネット上に3つほど開設。総勢750人程度のパンダファンたちの集いをBBS開始後半年ほどで設けた。毎日さまざまな一斉同時チャットがコミュニティ内でできる。親近感、一体感がわくのでより仲よくなれるのが魅力的だった。
内容はほとんど、共同購入を一緒にするためのもの。“この洋服かわいいと思う?”とか、“これ買ったけど似合わないから売ります”とかその手の会話が中心になる。一緒に共同購入するなんていったらかなり熱狂的になって、みんなで人数をコミュニティ内で集めて、洋服、タイツなどの衣類、またおいしそうなお菓子類も共同購入した。人数が足りなければ他のコミュニティにもコメントを出したりして、人数集めをしたり少しでも安く買うためにみんな団結して買うものだ。
もちろん人数不足になってがっかりすることもあれば、思っていたものと違うなどの苦情もある。慣れてくればそれも醍醐味になり、やはり“お買い物はやめられない”となるわけだ。そしてまた、女子同士仲よくなれば、ファンとしてか友だちとしてかわからないが、応援もしてくれる。
私が一度参加したイベントは、とある日本風ファッションを扱うショップでイメージキャラクター的ポジションを募集していた。私ともうひとり人気ブロガーがいて1位をとるのは難しく思えたのだが、コミュニティのメンバーたちが“一致団結してパンダを1位にしよう!”と投票してくれた。こんなふうにして、コミュニティ内のメンバーたちの存在はかけがえのないものとなっていったのだ。
その毎日の中で、日々買ったものをアップすることにも慣れたとき、自分のブログを持ちたいと思い始めた。TOKYO PANDAセカンドステップ、ブログ開設である。実際そんなかっこいいものではない。単純に、自分だけの空間だったら、人は果たしてそれでも見てくれるのだろうかと思ったのだ。
Tokyo Panda: 医学部実習生 ファッションブロガー 東京都出身、瀋陽市在住。 2010年中国で医科大学を卒業し、現在は実習生として活動する傍ら、自身のファッション・生活スタイルをブログで紹介し、中国全土で多くの女性ファンを集める。 日本でもその活動・影響力が注目され、若者文化を通じた「日中親善大使」を目標とし、今後の活動が注目される。