今日のお昼はヘビーな豚カツとお代わり自由のキャベツをたっぷり。夕飯は抜きにしようと思っていたのに、Billion Beatsの記事を書いていたら小腹が空いてきてしまいました。そこでお気に入りの“素食自助餐”のお店に行って野菜たっぷりの夕飯を取ることに。“素食”とはベジタリアンの食事のこと、“自助餐”とは文字通り自分で食べたいものを取るバイキング形式のことです。ベジタリアン用なので肉・魚のおかずはありません。けれどタンパク質をしっかり摂れる豆腐を使ったおかずや、揚げ物類もあります。台湾のご飯は美味しいけれど脂っこく野菜が少ないものが多いので、最近は現地の人たちも野菜不足解消のために素食自助餐をよく利用しているそう。(野菜のおかずでも脂っこく炒めてあるものが多いのですが…)
お気に入りの素食自助餐のお店。たくさんのおかずが乗ったテーブルの周りをぐるぐる回りながら、どれを取ろうか悩むのも至福の一時
好きなおかずを選んで取った後はレジへ。パックに入れたおかずの重さを量ってもらい、その重量によって値段が決まります。一杯10元(約30円)で、白米または雑穀米のご飯も付けられます。スープは飲み放題ですが、味はとても薄く具も少ないので、スープというよりはお湯に近いです(笑)。寮付近にあるもう一軒の素食自助餐では、ご飯は白米・玄米・五穀米・お粥の4種類から選べ、スープも味が濃く具がたくさん入っています。正直そちらのお店の方がおかずの種類も多くてかつ美味しいのですが、味を凌ぐ良さがこのお気に入りのお店にはあるのです。
まずは驚くべきお会計方法。このお店ではおかずだけでなく、お釣りも“自助”。カウンターの上に置かれた籠の中の小銭を自分で取ります。店員さんはお釣りがいくらなのかあまり気にしていない様子で、お釣りがいくらなのか教えてくれないことすらあります。悪い人であれば、誤魔化してお釣りを多く取ることも簡単にできてしまう仕組みです。それほどお客さんを信頼している証拠なのかもしれません。
そして一番の魅力は店長のおじさん。留学を始めて1週間、中国語で料理の注文をするだけでもものすごく緊張していた頃、初めてこのお店を利用しました。慣れない手つきでおかずを取り、そのおじさんのいたレジへ。とても緊張しながらパックを差し出すと、「你是日本人嗎(君は日本人)?」と私でも分かる位のゆっくりしたスピードで尋ねて下さいました。質問が理解できたことが嬉しくて、でも緊張でどきどきしながら「對(はい)。」と何とか答えると、「我喜歡日本跟日本人(僕は日本と日本人が好きなんだよ)。」とにっこり。それ以来すっかりこのお店とおじさんのファンになってしまったのでした。
留学を始めて4か月、久しぶりにこのお店を訪れた今日も、レジにいたのは店長のおじさん。記事のために写真を撮ってもいいか、と尋ねると「拍照不要花錢喔(写真撮るのはタダだからね)。」(私が聞き取ったままを書いているので、中国語は間違っているかもしれません)とにこにこしながら快諾して下さいました。
お客さんを信頼し、笑顔を絶やさない素敵な店長さんと、少し味は劣るけれど何故かまた食べたくなってしまうおかずの数々。これからもお得意様でいさせてください。
Minami Kanazshi: 国際教養大学3年生の金指(かなざし)みなみです。 現在、台湾・国立台湾大学で、大学の授業に、中国語の勉強に、台湾人とのご飯会に、現地のダンスサークルでの練習に、毎日盛り沢山な留学生活を送っています。 美味しいものをたくさん食べて、たくさん運動して、あったかい現地の人とたくさん交流して。外見も内面も、“台湾美女“になって帰国するのが密かな目標です。 ゆるゆるほのぼのな台湾での留学生活を共有し、一人でも多くの方を笑顔にしたい、そう願って記事を書かせていただきます。半年間どうぞよろしくお願いします。 ・台湾留学生のFBページ ・台湾留学に関するFBページ ・国際教養大学の留学ブログ