台北にはMRTという地下鉄があります。このMRT、長所がたくさんあるのです。
台湾大学最寄り、公館駅構内。いつ来ても清潔で心も洗われるよう。
1.清潔!
まずはとても清潔であること。MRT駅構内では飲食禁止!改札手前に黄色のラインが引いてあり、その線を越して飲食をした場合は罰金に当たります。水すら飲んではいけません。そのため駅構内でゴミが落ちているのを見たことがありません。落ちていても清掃員の方がすぐ綺麗にして下さっているのかも。平均して東京の地下鉄より清潔だと感じます。
ちなみにトイレもすごく清潔(笑)こちらも清掃員の方が一日何度も清掃して下さっているようで、いつ利用しても手入れが行き届いています。外出先でトイレを使うならMRTの駅へ行くのが一番便利かつ快適です(笑)
2.便利!
次にとても便利であること。数分に一回の頻度で深夜まで運行しており、MRTのお陰で台北内の移動はスイスイ♪路線は全部で1~5番の5つしかなく、赤・青・黄・緑・茶と色分けまでされているので、乗り換えもラクラク♪
しかもどこまで行っても最大30元(約100円)しかかかりません。さらに台湾のSuica/PASMOなる「悠遊カード」(英語名:EasyCard)を使えば割引も!近くの駅までであれば、学生用悠遊カードで最安16元(約50円)!高いときは1000円近くかかる東京の地下鉄と比べると天国です。
そして一度までならチャージ額が足りなくても「マイナス」扱いとなって改札を抜けることができるのです。チャージ額が足りずに「ピーピー」と改札に阻まれてしまうのは、特に急いでいるときはイライラするもの。こうした便利な仕組みも台湾ののんびりした文化に合わせたものなのかもしれません。
3.譲り合い!
最後になんといっても一番のMRTの良いところは、台湾人のゆずり合い精神を垣間見えるところだと思います。MRTの車両には優先席が多いです。そのためご老人・妊婦さん・小さな子供連れに席をすぐに譲る文化が根付いているように感じます。席を譲るだけでなく、時につり革や手すりまで譲ってあげます。
例えば、先日台湾人の友人とMRTを利用した際の出来事。夕方帰宅ラッシュで混み合っている車内におばあさんが乗り込んできました。人込みと電車の揺れで足元がふらつくおばあさん。すると友人が「ここなら手すりもあるし立ちやすいですよ、どうぞ。」と自分が立っていた場所をおばあさんに譲ってあげたのです。友人の優しさに驚き感動した私は、「優しいね~、席は譲ったことあるけど、場所までは譲ったことないなあ(笑)」と一言。それに対し「台湾では珍しいことじゃないよ。」とにっこり。
けれど、時に私の中国語の先生の体験談のような笑えるエピソードも。MRT車内にお腹の大きい女性が乗車し、席に座っていた先生の目の前に立ちました。きっと妊婦さんだろう、妊婦さんをしかも目の前に立たせてしまうわけにはいかない、と考えた先生は「立つのは大変でしょうから座ってください。」と席を譲ろうとしました。ところがその女性は「どうして席を譲るんですか?」と少し怒った様子で次の駅で下車。妊婦さんなのか、それともお腹に脂肪を蓄えていただけなのか…。こうしたこともあるので席を譲る時は少し注意が必要かもしれませんね(笑)
いずれにせよ、こうして当たり前のように譲り合いが出来るのは素晴らしいこと。日本の電車・地下鉄も清潔で便利でサービスが行き届いているけれど、満員電車に揺られ疲れたサラリーマンに優先席で寝たふりをするのを許してしまうのは少し残念。日本でも恥ずかしがらず譲り合える文化がもっともっと根付けば良いなと感じます。
Minami Kanazshi: 国際教養大学3年生の金指(かなざし)みなみです。 現在、台湾・国立台湾大学で、大学の授業に、中国語の勉強に、台湾人とのご飯会に、現地のダンスサークルでの練習に、毎日盛り沢山な留学生活を送っています。 美味しいものをたくさん食べて、たくさん運動して、あったかい現地の人とたくさん交流して。外見も内面も、“台湾美女“になって帰国するのが密かな目標です。 ゆるゆるほのぼのな台湾での留学生活を共有し、一人でも多くの方を笑顔にしたい、そう願って記事を書かせていただきます。半年間どうぞよろしくお願いします。 ・台湾留学生のFBページ ・台湾留学に関するFBページ ・国際教養大学の留学ブログ