台湾留学を始めて4か月。この4か月でかなりの中国語の伸びを実感していますが、上達の大きな助けとなったのは、やはり台湾大学の中国語の授業でした。
台湾大学では、留学生はほとんど全員が中国語のクラスを受けます。そのため学期の始めにクラス分けテストが行われ、その成績に従って9つのレベルに分かれます。更に、週5日・毎日朝8時10分~10時の朝のクラスか、週4日・夕方18時25分~21時5分の夜の授業のどちらかを選びます。日本の大学で中国語だけは成績が良かった私は、上のレベルの授業を受けられるかと期待していたのですが、なんと下から数えて2番目のクラス。スピーキングのテストで「你喜歡晴天嗎(晴れの日は好きですか)?」という質問すら聞き取れなかったので当然の結果です。朝に比較的強く真面目な性格の多い日本人は大抵朝のクラスを取るのですが、私は他の授業の関係上、夜のクラスを受けることにしました。
そして迎えた初めての授業。生徒8人中、唯一の日本人、かつ台湾人の先生を除けば唯一のアジア人。他のクラスメイトはアメリカ、カナダ、ドイツ、ドイツ、チェコ、スペイン、スペイン、と強烈な顔ぶれ。また、授業のスピードもゆっくりゆっくり。先生:「捷運(地下鉄)、再説(後について言ってください)。」生徒:「じえーゆんー(ゆっくりゆっくり発音)」。そして宿題はまさかの漢字の書き取り練習。全て大学の授業で習ったものかつ日本語と同じ漢字でした。更に驚いたことに、授業中にドイツ人とスペイン人の一人が「速すぎるし難しすぎる!」と抗議し始めたのです。典型的な純日本人で西欧人と話すのが苦手だった私は、クラスで孤立してしまうのでは、と初回の授業から先が思いやられていました。
けれど、そんな異文化空間で授業を受けているうちに、私自身が根本から変わって行ったように感じます。ポジティブで細かいことは気にしないクラスメイトたち。遅刻しても、テストでどんなに悪い点数を取っても、ジョークを飛ばし合い、先生を困らせては楽しんでいました。先生もそんな生徒たちに負けじとジョークをかまし、中国語の「壞話(スラング)」の質問にもセンスの光る例文を用いて解説。最初の数回は消極的に縮こまっていた私も、次第に授業中に冗談を言い先生に怒られたり、恋愛相談に乗ってもらったり、リクエストに応じて壇上でダンスを披露したり…(笑)授業後に飲んでおしゃべりするのも習慣化していました(笑)クラスメイトとは英語で話していたので、1学期の授業が終わる頃には英語も中国語もどちらも上達。
Minami Kanazshi: 国際教養大学3年生の金指(かなざし)みなみです。 現在、台湾・国立台湾大学で、大学の授業に、中国語の勉強に、台湾人とのご飯会に、現地のダンスサークルでの練習に、毎日盛り沢山な留学生活を送っています。 美味しいものをたくさん食べて、たくさん運動して、あったかい現地の人とたくさん交流して。外見も内面も、“台湾美女“になって帰国するのが密かな目標です。 ゆるゆるほのぼのな台湾での留学生活を共有し、一人でも多くの方を笑顔にしたい、そう願って記事を書かせていただきます。半年間どうぞよろしくお願いします。 ・台湾留学生のFBページ ・台湾留学に関するFBページ ・国際教養大学の留学ブログ