台湾ほのぼの通信記 第14回

2016年12月22日 / 台湾留学ほのぼの通信



(写真1:Aちゃんのお家でご馳走になった手作りの夕ご飯。久々のホカホカおうちごはんに、心もあたたかくなりました。)




第14回「親友は台湾人」

自分にとって大切な友達は数えきれないほどたくさんいるけれど、「一番の親友はだれか」と聞かれて一番に頭に思い浮かぶのは、台湾人の親友の笑顔です。

国際教養大学(AIU)に入学後、国際的なキャンパス環境に慣れず奮闘している時期に、初めて一緒にいて心地良いと感じられた留学生が彼女、Aちゃんでした。共通の友人がいたのがきっかけで知り合いましたが、何がきっかけでこんなに仲が良くなったのか、二人ともあまりよく覚えていません。初めて二人でイオンに遊びに行ったときは(AIU生の一番の遊び場は最寄りのイオン…)、英語で会話をしていました。お互い長女だからか、少し心配性だけれど、困ってる人を放っておけない、そんな似ている性格や雰囲気が私たちを近付けたのだと思います。

Aちゃんの日本語力はAIUでの留学中にめきめき向上。気が付けば日本語での会話が増えていきました。私が今でも英語や中国語を使うときに、日本語を話すときにはない疲れや緊張感を感じるように、Aちゃんにとって母国語ではない日本語で日本人と会話するのは簡単なことではないはずです。それでも彼女の方から話題を振ってくれたり、よくご飯に誘ってくれたりするAちゃんの気持ちに応えたかったのが、第二外国語を中国語に決めた理由でした。

中国語の勉強を始めてからは、二人の会話に中国語も少し加わるようになり、また中国語を話すAちゃんの、日本語を話す時の彼女とは違う一面も見えるようになりました。日本語を話す時はかわいらしいけれど、母国語を話す彼女はかっこよくて先輩らしいのです。(実際にAちゃんの方が2歳年上)

AちゃんはAIUでの1年間の留学を終え、台湾に帰っていきました。見送り時に泣き出しそうな彼女の顔を見て、次に会うのは何年後になるだろうかと悲しくなったその半年後に、まさか今度は私が台湾に行くことになろうとは。AIUでは学校のカリキュラムで一年間の交換留学が義務付けられています。私は英語圏に行きたかったため、第1から第5希望まで、中国語圏でない国の大学を選び、冗談のつもりで書いた第6希望の台湾大学に決まるとは夢にも思っていませんでした。けれど今は台湾に留学できて本当に良かったし、Aちゃんとの友情や何かの縁が私を台湾に連れてきたのだろうと考えています。

毎日仕事で忙しくしているにも関わらず、Aちゃんは台湾で一人暮らしをする私を心配し、度々LINEや電話で気遣ってくれました。Aちゃんの実家にも度々呼んでいただき、彼女のお母さんにもお父さんにもとても可愛がってもらいました。「台湾は日本と似ているけれど、外国での生活はきっと慣れなくて大変なことも多いはず。辛くなったり寂しくなったらいつでも相談しなさいね。私たちはみなみの台湾のママとパパだから。」と言ってくれたAちゃんのお父さんとお母さんの言葉は、留学中の大きな支えでした。



(写真2:私の誕生日にAちゃんがプレゼントしてくれたカップケーキとカード。留学中寂しくなったとき、このカードに元気をもらっていました。)

ちょっとした愚痴から真剣な恋の相談まで、Aちゃんとは何時間一緒にいても話題が尽きることはありません。私が中国語を話せるようになってからは話題が更に広がりました。けれど悲しいことに、せっかく中国でも会話ができるようになったのに、2週間後には日本へ帰国せねばなりません。
キャリアアップのために欧米への留学も考えている彼女。帰国後は今度こそしばらく会えません。けれど、おばあちゃんになるまでずっと親友でいられるだろうと確信しています。友情は国境も言語も超えます、本当に。



Minami Kanazshi

投稿者について

Minami Kanazshi: 国際教養大学3年生の金指(かなざし)みなみです。 現在、台湾・国立台湾大学で、大学の授業に、中国語の勉強に、台湾人とのご飯会に、現地のダンスサークルでの練習に、毎日盛り沢山な留学生活を送っています。 美味しいものをたくさん食べて、たくさん運動して、あったかい現地の人とたくさん交流して。外見も内面も、“台湾美女“になって帰国するのが密かな目標です。 ゆるゆるほのぼのな台湾での留学生活を共有し、一人でも多くの方を笑顔にしたい、そう願って記事を書かせていただきます。半年間どうぞよろしくお願いします。 ・台湾留学生のFBページ ・台湾留学に関するFBページ ・国際教養大学の留学ブログ