国立台湾大学で交換留学生として学んで早くも9か月が経ちました。留学生活も残り2か月、そして大学生でいられる時間も残り1年を切った今、学生の本分である大学での学びについて、少し真面目にご紹介したいと思います。
私が日本で通う国際教養大学では、大学の教育プログラムの一環として1年間の留学が義務付けられています。留学先で取得した単位はそのまま卒業の単位に変換でき、私の様に冬から(今年2月~)留学に行く学生は、就活の時期も逃すことなく4年で卒業することができます。しかし授業は全て英語で行われ、課題の量や授業態度なども厳しく見られるので、簡単には卒業させてもらえません。そのため、留学中に履修する授業は、卒業や将来の進路を見据えた残りの学生生活にとって、とても重要なのです。
学期の始めには、大学の学生専用のホームページから取りたい授業を登録します。人気のある授業は抽選となります。抽選にもれてしまった場合は、一回目の授業に行き、授業の履修に必要なコードが書かれた緑色の小さな紙をもらい、そのコードをホームページ上の履修登録画面に打ち込むことでようやく履修登録が完了します。
興味深い授業は山のようにあるけれど、自分の知識量・言語力・国際教養大学の教育カリキュラムと卒業条件、それら全てに合う授業を探し当てるのは一苦労。学生便覧とにらめっこしながらやっと取るのに成功したのが、写真2にある8つの授業です。
私が所属する学部、「国際教養学部」は、“専門がない”のが大きな特徴。“ある特定の分野だけでなく、理系も文系も問わない様々な分野を英語で学ぶ”それが国際教養大学の売りであり、私が入学を決めた理由です。どんな分野の話題を振られても興味を持って、自分なりの意見を言えるのが、私の学部の一番の強み。けれど同時に、知識力でそれを専門に学ぶ学生には及ばないことも多く、留学に来る前までは「自分は一体何をこの大学で学んでいるのだろう」とずっとモヤモヤしていました。
その考えを大きく変えてくれたのが、今学期履修している「Management(管理学)」の授業です。中間テストの対策として教科書を読み込むうちに、その原理の面白さに魅了され、自分の性格にもぴったりだと思うようになりました。ある特定の分野を「本気でもっと学びたい」と思ったのは、人生初めてでした。勉強の目的を見失いかけたり、悩んだりしたこともたくさんあったけれど、今までどの授業にも真面目に取り組んできたからこそ、こうして本当に興味の持てる分野に巡り合えたのかなと、自分の頑張りを久しぶりに褒めてあげたい気持ちです(笑)
Minami Kanazshi: 国際教養大学3年生の金指(かなざし)みなみです。 現在、台湾・国立台湾大学で、大学の授業に、中国語の勉強に、台湾人とのご飯会に、現地のダンスサークルでの練習に、毎日盛り沢山な留学生活を送っています。 美味しいものをたくさん食べて、たくさん運動して、あったかい現地の人とたくさん交流して。外見も内面も、“台湾美女“になって帰国するのが密かな目標です。 ゆるゆるほのぼのな台湾での留学生活を共有し、一人でも多くの方を笑顔にしたい、そう願って記事を書かせていただきます。半年間どうぞよろしくお願いします。 ・台湾留学生のFBページ ・台湾留学に関するFBページ ・国際教養大学の留学ブログ