さんじゅうはちにんめ 坂田幸輔

2016年9月3日 / 日本のこども

坂田幸輔

東京都 5歳

「カメラかして」え、これで幸輔撮るんだよ。じゃあ、ここから見てみろ。
「貸して~」これは貸せないよ。
それより、裸族のままでいいのか?Tシャツ着ようよ。

「ねーね-、今日ずーっと居るの今村くん?」帰るよ。
「遅くいるの、今村くん?」
(母)「何して遊びたいの今村君と?」
「絵本見るの」
じゃあ、写真撮ってからだね。
(母)「今日借りたやつ?」
「うん」
(母)「何冊借りたんだっけ?」
「7こ」

「撮りたい~」じゃあ、1枚だけだよ。
「どこ撮る?じゃあ、今村くんがあそこに座って」
あ、俺が座るの。
(カシャッ)
お、撮ったな。

幸輔、食べ物で何が好きなの?「ゼリー」
なに、ゼリーが好きなの?「ぶどう」

幸輔、いい加減にTシャツ着てくれない?
(母)「帰ってくると、この格好。まだパンツ一丁じゃないだけいい」
「着ない」
なんで、幸輔着ないの?「だって、今村くんが来たから」
えーっ!俺が来たら着ないの?
いつも俺が来ても服着てるじゃん。いつも来たら裸になるの?
「うん」
ホントに!?冬でもなるの?

「ご飯食べたの?」食べてないよ。幸輔食べたの?「食べたよ」
晩ご飯何食べたの?「知らない」知らない?食べたのにか?「うん」

「ねー、きのうのきのうポニョ見た」ポニョみたのか。

幸輔、こないだのミニ四駆どうなったの?「知らない」
もう、バラバラになったのか。


Takuma Imamura

投稿者について

Takuma Imamura: フォトグラファー 1980年生。九州産業大学大学院芸術研究科写真専攻修了。第3回名取洋之助写真賞を受賞。 写真展に「こんな学校に通いたかった」「ぼくたちの3年」「Sign-写真家たちの311-」などがある。 作品は、清里フォトアートミュージアムに収蔵されている。東京在住。日本写真家協会会員。 http://imamuratakuma.com