日本のこども

写真家の今村拓馬さんが「子ども」を撮り始めたのは2001年。今村さん21歳、写真を学ぶ大学生の頃です。ひとりひとりを家に訪ねて、子ども部屋でおしゃべりしながら、子どもがふと見せたなんともいえない表情をつかまえた作品は100枚を超えました。今村さんが捉えた『日本の子ども』と、中国の子どもを捉えた『11歳』。並べて眺めてみると、日本と中国の子どもたちを近く感じられるかもしれません。



ひとりめ 飴谷元孝

飴谷元孝 11歳 小学5年

福岡県 小5 (11歳)

元孝との出会いは、九州産業大学美術館で開催された夏休みの1泊2日アートキャンプ。
その数ヵ月後、アポイントを取り彼の自宅マンションを尋ねると、「本当に来た。」と出迎えてくれた。

リビングに繋がる部屋で、妹と机を並べる。椅子でクルクル回ったり、絶えず動き回りながら、よくしゃべる。

撮影も終わり際、すっかりテンションの上がった彼が「ねー、ねー、今日ぼくの家に泊まってよ。そしたら一緒に御飯食べて、お風呂入って、寝れるから。」と嬉しそうに言ったことが印象的だった。






今村拓馬

投稿者

今村拓馬

フォトグラファー

1980年生。九州産業大学大学院芸術研究科写真専攻修了。第3回名取洋之助写真賞を受賞。

写真展に「こんな学校に通いたかった」「ぼくたちの3年」「Sign-写真家たちの311-」などがある。

作品は、清里フォトアートミュージアムに収蔵されている。東京在住。日本写真家協会会員。

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