第六回『Livin’ On The Edge』

2016年8月23日 / Let it Beijing



(写真)北京の音楽スタジオ


2日目はKZさんは仕事があるということで、一緒にバスでスタジオのある草場地という場所に向かいました。
見るもの全てが新鮮な私はKZさんに沢山の質問をしながら、KZさんも「ここの辺りは外国人が多い地域だよ」「この公園は朝暘公園と言って…」など、北京について教えてくれてました。

スタジオは都心部から少し離れた小さな芸術区の中にあり、オシャレな建物が立ち並ぶ素敵な地域です。
観光地としても有名な798芸術区からそう遠くない場所ですが、こちらは日本人はあまり訪れないエリアです。

建物の中に入ると、日本の音楽スタジオとほぼ変わらない環境がありました。

建物にはスタジオがいくつかあって2Fでは中国人のミュージシャン達が何やら作業をしていました。
KZさんに簡単に紹介してもらって、一緒に5~6人でご飯に行くことになりました。
ほとんど何を言ってるのか全くわからないのですが、音楽の専門用語(例えばドレミファソラシドも立派な専門用語です)だけはわかるという奇妙な状態で会話を聞いていました。

KZさんが通訳してくれる会話の中でメタリカ(アメリカを代表するスラッシュ•メタルバンド)が中国で非常に人気があるということがわかりました。
もちろん日本でも夏フェスのヘッドライナーを務めるなど非常に人気が高いのですが、中国での人気はそれを越えるもののように感じます。
以前中国ではロックが禁止されていたという話を知っていたので、ヘヴィなサウンドを奏でるバンドの代表格が圧倒的な人気がある言われると少し意外にも感じました。

そしてメタリカがいかに人気があるかという引き合いに「中国ではエアロスミス(アメリカを代表するハード•ロックバンド)も人気はあるが、間違いなくメタリカのほうが人気がある」と言っていたのは正直驚いてしまいました。(もちろん彼の趣味もあるので一概には言える話ではないのですが)
もちろん年代もスタイルも大きく違う偉大なバンドを比べる必要もないのですが、一般的にアジアではバラードが需要があると言われています。実際、ここ中国でもその傾向はとても強いです。
エアロスミスはアルマゲドンの主題歌「I Don’t Want To Miss A Thing」などバラードのキラーチューンを数多く持っており、当時の私のイメージではメタリカよりもずっと中国人に受けそうに思えたのでとても意外に感じました。
食事が終わってスタジオに戻りました。
その日のKZさんはマスタリングと呼ばれるもので、録音された音楽の最終調整をするものです。
仕事が一段落するとKZさんが「今夜はお友達のGoさん達とライブを観に行くんだけど…」というので一緒に行くことになりました。

バスと電車で移動をして、日本人カメラマンのGoさん、そして同世代くらいの中国人の女の子2人と合流しました。
もちろん日本人カメラマンのGoさんはBillion Beatsで「Slice of Life」「The Edge」を連載しているGo Takayama氏です。
まずはお店に入ってから…ということで、餃子を食べることにしました。



Mine Kawahara

投稿者について

Mine Kawahara: 河原嶺旭(かわはら みねあき) 1988年10月18日生まれ。 神奈川県横浜市出身。 17歳から音楽を始め、20歳でテレビドラマ「メイド刑事」挿入歌で作曲家デビュー。2011年にAKB48に提供した『風は吹いている』が160万枚を越えるヒットとなり『アイドルと同世代の作曲家』として注目を集め、同年の年間作曲家売上第三位を獲得。アニメ・ゲーム関係の仕事も数多く手がけており、雑誌のコラムの執筆や教育関係など仕事の幅は多岐にわたる。2013年より、北京・上海を中心に活動している。