第九回『Eat the Rich』

2016年8月23日 / Let it Beijing



(写真)とある一室。何十部屋あるのでしょう?


KZさんと、前回の会合で知り合ったOさんと一緒に大富豪夫婦の家に遊びにいくことになりました。

この連載に書いていない中でも一人で地下鉄やバスで移動したり食事をしたり自由に過ごしていたのですが、とても快適に感じました。

地下鉄で移動して駅に降りると車が迎えにきてくれていました。運転してくれていたのは大富豪の友人で音楽をやっているようでした、自分と年齢はそんなに変わらないように見えました。

車に乗ってスグに家に着いたのですが、思わず「どれがお家ですか?」と言ってしまうくらい広い敷地と大きな家に驚きました。

家にお邪魔すると綺麗な奥さんが迎えてくれて、家の案内をしてくれました。(日本語も上手な方でした)

お家にはエレベーターがあり、高級そうな家具が並んでいて、化石や剥製が飾ってあったり、数えきれない程の名酒も置いていて…etc。

金ピカで派手…という感じではなく非常に一つひとつオシャレで歴史的に価値のあるものなどあって、素敵なお家でした。
でも、「このテーブルは5000万円くらい」と言われてしまうと、どうリアクションしていいのかわからないですよね(笑)

回るだけで1時間なんて簡単に経ってしまう程の広さでした。



(写真)この他にも化石がありました


旦那さんは少し遅れて仕事から帰られたのですが、非常にラフで庶民的な格好だったのが意外に感じました。
旦那さんは日本に留学経験があって日本語もペラペラ、普通に話していて気づかないほどです。

夕食頃合いになったので奥さんが料理を振る舞ってくれたのですが、餃子など庶民的な料理。これが本当に美味しかったです。

そして食事を済ませてから仕事の話も少しだけしました。事前に自分の経歴や楽曲などもしっかりチェックしているようでした。
まだ案件自体が構想段階だったこともあり「もし実際にやることになったら連絡したい」というような形だったのですが、「北京にまた来るなら絶対遊びにおいで」「泊まっていっていいからね」など、帰りの見送りまで本当に親切にしてくれました。

仕事云々関係なく、夫婦の人柄が素敵だったのでまた遊びに行きたいと思いました。
日に日に北京に住むのも面白いかなぁ~…とも思い始めていました。生活は問題無さそうだし、何より毎日が楽しいな…なんて。

そして、そんな帰り道にOさんが「借り手を探しているいい家があるけど、見学に行く?」と、提案してくれました。
特に予定もない自分は「いいんですか…?」と、今度はとても前向きに返事をしました。
「明日朝7時30分に○駅の×口に…」なんて約束をして、KZさんのマンションに戻りました。

もう既にこの時には、「(どんな家かわからないけれど)まずは北京に住んでみよう」と、気持ちが固まっていました。



Mine Kawahara

投稿者について

Mine Kawahara: 河原嶺旭(かわはら みねあき) 1988年10月18日生まれ。 神奈川県横浜市出身。 17歳から音楽を始め、20歳でテレビドラマ「メイド刑事」挿入歌で作曲家デビュー。2011年にAKB48に提供した『風は吹いている』が160万枚を越えるヒットとなり『アイドルと同世代の作曲家』として注目を集め、同年の年間作曲家売上第三位を獲得。アニメ・ゲーム関係の仕事も数多く手がけており、雑誌のコラムの執筆や教育関係など仕事の幅は多岐にわたる。2013年より、北京・上海を中心に活動している。