第十八回『Surprise, Surprise』

2016年8月26日 / Let it Beijing



(写真)映画関連のスタジオ


音楽制作も無事に終わり、映像と音を合わせる作業をしました。

実はこの作業は本来は作曲家の仕事ではないのですが、何故か今回は私が口を出すことになりました。

「北京市内からは遠く離れた場所にある」と言われて車に乗り込み、一時間以上もかけてスタジオに着きました。100Kmくらい離れているのかな?もはや北京ではないですけどね(笑)

スタジオに着くと「ここ全てがスタジオなの?」と、驚いてしまいました。

大きなスタジオ



(写真)大きなスタジオ


これまでも中国で日本にはないくらい立派なスタジオは数多く使わせていただいたのですが、そこには大型ショッピングモールのような巨大ビルが佇んでいたからです。

この巨大ビルの中にアップした写真のような部屋がいくつも入っており、機材も超一流のものが揃っています。

私が日本を離れた理由のひとつが日本では時間や予算を気にせず制作することが出来ないということがありましたが、こういった優れたスタジオで自由に作業出来ることも中国でやる面白さだと思っています。

全ての工程が終わる頃には無茶振りに応え続けた音楽制作チームの間には強い絆が生まれ、現在も仕事に関係なく会える仲になりました。

そして、誰がやってくれたのかはわからなかったのですが、公開された映画には嬉しいサプライズがあったのでした。



Mine Kawahara

投稿者について

Mine Kawahara: 河原嶺旭(かわはら みねあき) 1988年10月18日生まれ。 神奈川県横浜市出身。 17歳から音楽を始め、20歳でテレビドラマ「メイド刑事」挿入歌で作曲家デビュー。2011年にAKB48に提供した『風は吹いている』が160万枚を越えるヒットとなり『アイドルと同世代の作曲家』として注目を集め、同年の年間作曲家売上第三位を獲得。アニメ・ゲーム関係の仕事も数多く手がけており、雑誌のコラムの執筆や教育関係など仕事の幅は多岐にわたる。2013年より、北京・上海を中心に活動している。